
日本初展示! 世界に1台だけの「BMWアート・カー」がついにやってきた!
2024/10/07
家具やインテリアでおなじみのニトリが、最近家電に本気モード。そんななか2025年6月に、ニトリのモニタールームにBeyond編集部が潜入! 実際に触って感じた最新ニトリ家電のリアルをお届けします。
家具や雑貨のイメージが強いニトリだけど、最近「家電」が熱い。実は昨年11月、ニトリの似鳥昭雄会長が「家電を新たな柱にする」と宣言して以来、家電ラインナップをグッと拡大している。
モニタールームに入ると、最初に目に飛び込んできたのはコンパクトでスタイリッシュな「ドラム式洗濯乾燥機」。これまでのドラム式って高級なイメージが強くて、なかなか手が出ませんよね。でもニトリが提案するドラム式洗濯乾燥機は、税込で9万9900円(※一部離島では別途手数料がかかります)という驚きの価格!
実際に製品を見ながら説明してくれた担当者は、「日本の住居って狭いからドラム式を諦めてしまう人も多い。だから私たちは約60cm、高さ約86cmと超コンパクトにしました」と熱く語る。
また、「乾燥時間が長いという問題にも取り組んで、特急洗乾モードを搭載しました。約2㎏の洗濯物を洗濯から乾燥まで60分ほどで完了できるんですよ!」とのこと。実際にモニタールームでは約60分で仕上がったふかふかのタオルを触り、その性能に感動した。
さらに驚いたのは「乾燥フィルターが内蔵」という点。毎回面倒なフィルター掃除が自動洗浄機能で完全に省略されている。これまでドラム式を持っていても乾燥を使わない人が多かったけど、その手間を完全になくしたのは画期的だ。
ニトリが掲げる「常識を変える家電」という考え方について、家電担当者は次のように説明してくれた。
「これまでの家電市場は、高機能化を追求するあまり、実際の生活者のニーズから離れてしまっていました。ニトリが目指すのは、ユーザーが日常で本当に求めていることを丁寧に見極め、それを手頃な価格で届けることです。」
ニトリの家電は単に安いというだけでなく、実際の使いやすさや暮らしに密着した機能を重視していることが特徴だ。
モニタールームをさらに進むと、ニトリが考える家電のデザイン哲学がはっきりと見えてきた。展示されている冷蔵庫やエアコン、電子レンジ、さらには扇風機に至るまで、とにかく「シンプルで誰でも簡単に使える」ことを徹底しているのが伝わる。
例えば、冷蔵庫。真ん中の変温室の温度が自由に切り替えられるタイプで、冷蔵室としても冷凍室としても使える。「ふるさと納税や買い物で食材が増えちゃったときも、冷蔵室と冷凍室のスペースを調整できてすごく便利なんですよ」と担当者の方。家族構成や暮らし方にあわせて使い分けが可能なのが特徴だ。
エアコンの「やさしい風」モードにも驚いた。普通エアコンって直接冷気が当たって不快感があるけど、このモードだと風が拡散してやさしく冷やしてくれる。まさに日本の暑い夏にぴったりな配慮が嬉しい。
コードレスで折りたためる扇風機もありそうでなかったユニークな製品。担当者の方曰く、「扇風機は夏だけ使うものという常識がありますが、この扇風機は使わないときは折りたたんでしまえます。しかもコードレスだから家の中を自由に持ち運べて、サーキュレーターとしても便利に使えるんです。」とのこと。
実際にモニタールームで扇風機を折りたたむ体験をしてみると、収納も持ち運びも非常に簡単で、まさに暮らしの中での使いやすさが徹底されていることを感じることができた。
また、目を惹いたのがヘアドライヤーだった。ニトリのドライヤーは約1万円という価格にもかかわらず、高濃度マイナスイオンや温冷自動切替モードなど、美容家電としての高級感がある機能が備わっている。
担当者の方曰く、「ドライヤーといえば高価で高機能が当たり前でしたが、私たちは美容家電としての性能をキープしながらも価格を抑えました。これも『お、ねだん以上。』というニトリらしさを体現した商品です。」とのこと。
デザインもインテリアに馴染むシックなカラー展開で、洗面所に置いたときの見栄えも非常に良い。しかも圧倒的に軽くてこどもでも使いやすい。
モニタールームでは実際の日本の住宅をイメージしたリアルな展示空間が設けられ、家電が実際の生活の中でどう使われるかを体験できるのが魅力だ。
「家具も家電も、実際に使う場面をイメージしやすくするのがニトリ流です。製品単体ではなく、暮らし全体での提案を目指してます」と前出の担当者も自信を持って語る。
とはいえ、気になるのは、「ニトリの家電はどうしてこんなに安くて高品質なの?」というところ。その秘密は、ニトリが独自に展開する「製造物流IT小売業」という仕組みにある。
担当者の説明によると、「ニトリは企画から開発、生産、物流、販売、ITまで全部を自社で一貫管理しているんです。そのおかげで無駄なコストが削減でき、高品質でも手頃な価格で提供できるのです」とのこと。なるほど、製品を触ってみても品質の高さは明らか。家電としても「お、ねだん以上。」をしっかり体感できるというわけだ。
日本では、中国メーカーの勢いが止まらない状況がある。ハイセンスがテレビ市場でシェア40%超えを記録し、冷蔵庫や洗濯機などの生活家電でもファミリー向けの大容量製品で市場拡大を図っている。一方で、ニトリが打ち出すのは、あくまでも消費者がリアルに求める機能を適正価格で提供するスタイルだ。
「家電は高機能が必ずしもいいわけではない。私たちは消費者が使いやすく、本当に欲しいと思える機能を見極めて製品を作っています」と前出の担当者が言う通り、ニトリ家電は日本だけでなく、海外でも新しいスタンダードになる可能性を秘めている。
家電の新たなスタンダードをつくるニトリのこれからの動きに注目していきたい。